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良い姿勢悪い姿勢

2021.06.13 | Category: 骨格筋

良い姿勢とは何でしょう。ヒトが起きている状態では、頭や体幹は重力によって下前方に引っ張られますから、筋肉はその反対方向に引っ張り上げなければなりません。

その時重心が安定し、骨、靭帯、筋肉をつなぐ力が最小限の状態というのが一番疲れません。つまりそれが“良い姿勢”といわれるものです。

ですから“悪い姿勢”というのはその反対に体を上に牽引しようとする時、筋肉に余分な力を使わせる状態だといえます。

しかも筋肉だけでなく靭帯にも過度の緊張を与え続ける事になり、ひいては骨だけで無く内臓の働きや呼吸にまで悪影響を及ぼす事になります。

猫背等の習慣や癖が作った悪い姿勢では、最初はその姿勢が楽でも筋肉が不用に緊張させられていたり、反対に体を支える為に必要な力が抜けている為、疲れやすかったり、ふらついてしまいます。

一方で胸を張り背筋を伸ばしてきおつけをした状態というのは一見よい姿勢に見えますが、肩や背中に余計な緊張があって、呼吸も浅くなり、長い時間続ける事ができません。

したがって、良い姿勢というのは両足を肩幅に開き、腰の上に上半身がすっと乗り、胸、肩の力を抜き、みぞおち、下腹を真っ直ぐに立てて膝の力も抜いてリラックスして立った状態です。

いわゆる臍下丹田に重心がある状態で、重心を中心軸からそれない様にします。

膝は突っ張らずに軽く曲げ加減にすると振動が吸収されて外からの力に対してもよろけず柔軟に対処する事ができます。

しかしこうした良い姿勢を保つには下半身の力が必要で十分な下半身がなければ上半身の力を抜いて正しく支える事ができません。


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