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アルコールとうつ病

2021.06.11 | Category: うつ病

お酒を飲むのも、気分転換で飲んだり、楽しいお酒を適量であれば良いのですが、二日酔いになるほど深酒をしたり、仕事の接待等ストレスが高い中で大量のアルコールを飲むと気分が憂うつになり、気分障害を起こす事があります。

その時の脳を調べると心の安定や気分を良くするのに重要な役割をする神経伝達物質のセロトニンが少なくなっている事が分かっています。

過度のアルコールはこのセロトニン代謝を抑制すると考えられているのです。

アルコールを飲む事でうつ気分や悲哀感へと、気分障害が激しくなりやすい人は、飲む量を控える事が大切です。

更にアルコールを多く飲むと、寝つきは良くても、深い眠りが得られ無かったり、朝早く目覚める等睡眠のリズムが乱れてきます。

仕事の疲れを取る為や、睡眠薬変わりにアルコールに依存する様になると抑うつ感や不安といった気分障害であるうつ病の危険が増すのです。

米国の精神科医シュキット博士が577人のアルコール依存症患者と面接調査をしたところ、重度のうつ病は30%、軽度を含めると70%にうつ病が認められ、そのほとんどは、アルコールが脳に作用してうつ病が引き起こされたというのです。

抗うつ薬による薬物療法はあまり効果がなく、アルコールを断つ事で、速やかにうつ病が改善したというのです。

またうつ病の合併症としてアルコール依存症には注意が必要です。

憂うつ気分から逃れる為にアルコールで紛らわせようとして量が多くなって行くのですが、感情の起伏が激しくなり夫婦不和や児童虐待、暴力行為など破滅的な生活になり、うつ病からの改善を遅らせる原因にもなります。


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