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アレルギーと遺伝

2020.12.02 | Category: アレルギー

アレルギー疾患は遺伝的な素因が関係していることは両親や兄弟や祖父母の内誰かがアレルギー疾患を持っているとなりやすい事でも明らかです。

疫学的な調査によると、一般的に一人の子供がアレルギー症状を発症する確率は20%です。

しかし、片親がアレルギー体質が有れば50%になり、両親共アレルギー体質を持っている場合は66%に上ると言われています。

最近の遺伝子研究で特定の染色体の遺伝子とアレルギー疾患が明らかにされてきました。

それによると染色体の4番には気道過敏症、6番には好酸球数、7番には気道過敏症、11番、13番、16番にはアトピー素因の病因遺伝子がある事が分かって来ました。

この様に複数の遺伝子が病因遺伝子として存在していて、それらが複合的に関与して多様な病態を作ると考えられています。

遺伝的素因との関係がハッキリしている病気にはアレルギー以外に肥満、癌、糖尿病、高脂血症等もありますが、生活の質(QOL)を高める事でかなり予防する事が出来ます。

アレルギー体質も同じで、特に食生活や環境衛生に注意する事で、病気の発生を遅らせる事が出来ますし、発症しないまま一生を送る事が出来ます。

つまり、アレルギー体質が遺伝しても、疫学的には半分の人にしか発症しない病気と言う風にも考えられるのです。


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