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脳は錆やすい

2020.09.17 | Category:

老化の原因としては体内で発生するフリーラジカルの影響が大きいと言う事は明らかですが、中でも脳はそのフリーラジカルの影響が他の臓器に比べて大きいと言えます。

脳はブドウ糖のみを栄養源にしている上に、酸素を大量に消費するため活性酸素が発生し易いのです。

しかも神経細胞は酸化しやすい不飽和脂肪酸やアドレナリンやドーパミン等のカテコールアミンが大量にある為にフリーラジカルが発生し易いのです。

活性酸素の中で反応性が弱い過酸化水素でも金属等と触れると反応性が高いラジカルを発生させます。

ですから例えば脳内出血等があれば鉄と反応してより酸化されやすく神経細胞へのダメージが大きくなるのです。

普通ラジカルが発生しても生体に備わっている防御機構、SOD(スーパーオキシドジムスターゼ)やグルタチオンペルオキシダーゼ、カタラーゼ、また抗酸化物質であるビタミンCやEが処理してくれます。

ところが脳の中ではカタラーゼの活性は低く、ビタミンCより抗酸化力の強いEはあまり働きません。

つまり脳は酸化を受けやすいのに酸化を避ける事が出来にくい臓器なのです。

脳を守るには動脈硬化を予防して血圧をコントロールすると共に、頭に内出血を起こす様な外傷を受けない様にしなければなりません。


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