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加齢臭

2020.09.10 | Category: 加齢

若い子から嫌われる“おじさん臭ざは、単なる蔑視的な比喩ではなく、実際におじさんの体臭として存在する事が突き止められました。

人の体臭成分は数百種類あると言われ、多かれ少なかれ年に応じた臭いを発していますが、多くは汗や皮脂腺から分泌される脂肪酸による物です。

汗腺や皮脂腺から分泌された脂肪酸は、紫外線や空気中の酸素などによって酸化して過酸化脂質になったり、皮膚に住む常在菌によって分解されて別の脂肪酸になったりします。

それが臭いを発する様になるのです。加齢臭の臭いは”ノネナール”という炭素数が9の不飽和アルデヒドと言う物質で、青臭さと脂臭さを持ち、ほんの少量でも臭いを発します。

これは中高年になって分泌が増える「9-ヘキサデセン酸」と言う脂肪酸が皮膚上で酸化したり常在菌による分解を受けて、ノネナールになると言う訳です。

男女共に40代から歳と共に増えて行きますが、男性の方が沢山分泌される為に、おじさんはいわゆる“おじさんの臭い”がする様になるのです。

このノネナールは石鹸が有効です脂質の為水溶性では無いので水や拭き取りでは除去出来ません。

こまめな洗浄で脂質の変性が進む前に対処しましょう。石鹸の香りがするおじさんの時代です。


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