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瘢痕とストレッチ

2020.03.14 | Category: 整形

激しい運動で無くても、ちょっとしたアクシデントで怪我をしてしまいます。しかし、例えば打撲、捻転、過伸展等で筋肉や靭帯等を損傷すると直ちに再生と修復が行われます。まずは急性炎症反応が起こり血液供給を増やし酸素と栄養物を豊富に提供します。更に損傷を局所に留める為に大食細胞が活動し損傷を受けた周辺部位の残留物や分解産物等を取り除き綺麗に掃除をします。所で、骨格筋や靭帯には再生能力は殆どありませんので、この後は瘢痕形成が進められ線維化によって周囲の結合組織も含めて組織を修復します。7日目位で肉芽組織にある繊維芽細胞によって血管に富んだ瘢痕が出来ますが、引っ張るとまだ弱く簡単に裂けてしまいます。この時期に過度な運動をやると出血と炎症を繰り返す事になり、これが慢性の捻挫です。日が経つにつれ段々結合力を増してきますが、この時期にストレッチ等で筋肉や靭帯にある程度の負荷をかけてあげると瘢痕の線維が引っ張られる方向に平行に形成される様になります。この時期に規則正しいストレッチをする事が大切なのは、線雄も長く伸びて、しこりの無いある程度たわみのある瘢痕が形成されるからです。


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