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筋肉のエネルギー消費と疲労

2020.02.19 | Category: 骨格筋

筋は収縮運動によってエネルギーを消費しますが、全部が全部効率よく使われる分けではなく、75%以上は熱になっています。機械と比較すると非効率的な運動時のヱネルギー消 費なのですが、身体の体温維持という視点から見れば当たり前の話です。例えば重量を支える様な収縮のときは、仕事をしないのでエネルギーは全部熱になります。エネルギーのうち仕事になる部分と熱になる部分との比率は、引き上げる重重が大きいほど、また収縮速度が遅いほど良くなりますが、一定の重量を越えるか、あまりゆっくり短縮する場合はかえって悪くなります。例えば、音通の勾配の階段を上がるとき、2秒にⅠ段くらいの速度が最も効率が良い事になります。ですから、筋肉に運動させる時にもこの効率を考えた動きが大切です。また、筋肉の収縮を続けていると次第に筋力が弱っていきます。これは乳酸などの疲労物質が筋肉に溜まり、それにより筋肉が酸性に傾き種々の化学反応の触媒である酵素がうまく働かない為に起こります。その結果、コリになる訳です。もちろん、これ以外に神経から筋肉に興奮を伝達する物質が足り無くなったり、脳内の神経疲労も加わる為に、筋肉それ自体の疲労ではない場合もあります。しかし、このような場合も、血液中に乳酸や二酸化炭素のような酸が多くなる事がその原因になる事が多いものです。


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