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甲状腺疾患

2020.02.03 | Category: 内分泌

以外に思うかもしれませんが、日本人の10人に1人は何らかの甲状腺疾患を持っていると言われています。実際に疫学謂査で、長野県と群馬県では約10 %、長椅市では17%の人に甲状腺疾患が見つかっています。この甲状腺の疾患は糖尿病や更年期障害や他の病気と大変間違えられやすく適切な医療が受けられずに症状がなかなか改善されない事があります。甲状腺ホルモンの分泌が過剰になる病気で日本人に多いのがバセドウ病で甲状腺機能充進症の約90%以上を占めています。甲状腺ホルモンは全身の細胞の新陳代諸を調節する働きがあるのですが、バセドウ病になると新陳代謝が不必要に盛んになり、微熱が続き、汗をかきやすくなります。更に心臓に直接働いて心拍を強め血圧も上げ、それにより動悸や息切れ、時には心房細動や心不全をもたらす事もあるのです。代謝が盛んになる為食生活は普通なのに体重が減少したり、疲労感や不眠、それに伴いイライラも出てきます。更には手足の震えや筋力の低下も起こります。 対して甲状腺ホルモンが不足すると体温や血圧の低下や冷え、便秘をもたらします。甲状腺機能低下の代表ともいえる病気が橋本病でで、甲状腺が腫れて堅くなり、全身の倦怠感、浮腫、のどの不快感、心悸亢進などが起こります。ともに自己免疫疾患と考えられ、女性に多い病気です。


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