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ホルモンと免疫

2020.01.21 | Category: 内分泌

従来独立していると考えられていた内分泌係と神経系の境界が不明瞭になつていますが、最近では内分泌系と免疫系も相互に作用し合う、密接な関係がある事が明らかになって来ています。例えば人がストレスに遭うと、中枢神経から情報を受け取つた視床下部は副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンを脳下垂体に分泌し、脳下垂体は副腎皮質刺激ホルモンを放出します。このホルモンは副腎に対して副腎皮質ホルモンを出させる分けですが、それだけで無くマクロファージやナチュラルキラー細胞を活性化します。一方で副腎皮質ホルモンはリンパ球にアポトーシスをもたらす事でリンパ球を抑制します。つまり、免疫細胞もホルモンに対するレセプターを持っている分けで、ホルモンの働きは免疫系に影響を与えるのです。エストロゲンはB細胞の活性化、アンドロゲンは免疫反応の抑制をもたらす事が確認されています。70年代以降世界各地で見られるアザラシやイルカ、クジラ等の海洋哺乳類の大量死は免疫機能不全の為であるとされる説があり、死んだ個体からはDDTやPCBなどの汚染物質が高濃度で検出されています。またダイオキシンが心配される母乳で育てられた子供は人工乳の子よりもアトピー疾患が多いという事も、ホルモン様物質が免疫系を狂わせている事を示唆している様に思われます。


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