- Blog記事一覧 -卵は調理加熱
日本の食中毒の第1位はサルモネラ菌によるものです。サルモネラ菌は2500もの種類がありますが、その中でも毒性の強いサルモネラ・エンテリティディス(SE)に汚染された卵や製品による食中毒が圧倒的に多くなっています。日本人一人当たりの卵の消費量は年問約340個。すき焼きや、納豆に生卵を食べる人はかなり心配です。この菌は卵巣や卵管に感染する為に、卵の殻、卵黄、卵白から菌が検出されます。1992年の卵調査によると26000個中7個にSEが見つかり、菌の数は1~10個程度。卵を割って室温で置いてあると20~30分で100個になり、下痢を起こす事もあります。健康な成人なら、下痢や発熱程度で済みますが、子供や老人、体の弱い人は死につながる事があります。家庭でSE食中毒を防ぐには卵は8度以下で保存、卵に触れた容器は熱湯消毒、料理に使う分だけを割って直ぐに加熱料理にして食べる事です。生産者の対策では、このSEが1980年代に英国から輸入したヒナに人っていてそれが増え続けていると言われています。その為原種二ワトリや種ドリの輸入時の汚染ニワトリや既に感染しているニワトリの駆除を徹底的に行う事です。また鶏用ワクチンは親鳥の生後48日目から卵を産む前までに接種すると体内にSE菌が定着するのを防ぐ事が出来ます。