- Blog記事一覧 -高齢者の感情

高齢者の感情

2019.11.08 | Category: 感情

高齢になると多かれ少なかれ若い頃とは違った感情を生きる事になります。頑固や、わがままは老化の一つと見なされたりしますが、脳梗塞などの脳血管障害によって人格に変化か起こる場合も多いのです。ハッキリした発症が自覚されなかったり知能に影響がみられない場合などは、脳血管障害が起こったとは気づかれないでしょう。こういう場合、ケチな人がよりケチに、怒りっぽかった人はカンシャク持ちに、キチンとしていた人は回りくどくなったり、涙もろくなったりします。これは脳のダメージによって感情を抑制するカが衰えて、それまでの性格がより極端に現れるようになった為と考えられます。男性の場合などは性欲が亢進した様に感じられる事もあります。また鬱病も多くなります。脳血管障害を起こした後の1年関に鬱病と診断きれた患者は、一般の鬱病の率よりも遥かに高い(30~65%)事も分かっています。つまり高齢者の性格の変化の裏には脳の気質的変化による物も多いと考えられるのです。また人格に変化をもたらすのはパーキンソン病や内分泌の異常等がありますから、性格の変化を単なる老化として見過ごさないように。


当院のスケジュール