- Blog記事一覧 -日本人は糖尿病体質
糖尿病になりやすい体質は人種によってハッキリと違います。30才から64才までの人種別の有病率ではなんと5%から50%までと大きな違いがあります。
50%というのはナウル島のミクロネシア人とアメリカのピマインディアンで、境界型の糖尿病を含めると実に6割が糖尿病と言う事になります。
日本人はと言えば残念ながら糖尿病になりやすい人種の様です。
そもそも日本人は穀物中心の食生活を長く続けてきました。澱粉の代謝にとってインスリンは少量で済む為、インスリンの分泌が少ない体質になったのです。
一方脂肪の摂取はインスリン抵抗性を作り出しますが、肉食の多い人種ではそれに対抗してインスリンを沢山分泌する様になったと言う訳です。
従って欧米人の糖尿病ではインスリン抵抗性が多いのに対して、日本人はインスリンの不足(相対的にインスリンが沢山必要になった)による糖尿病が多いのです。
またインスリンは余ったブドウ糖を脂肪にする働きがあります。
欧米人の場合はインスリンは沢山出ているので、過剰なブドウ糖はせっせと脂肪にしてしまうので肥満になるのですが、日本人の場合はインスリン自体が不足しているので肥満になる前に糖尿病になりやすいと言う訳です。
肥満と糖尿病は密接な関係がありますが、日本人に極端な肥満が少ない事と、糖尿病患者の半分は肥満で無いと言うのも日本人のインスリン不足に理由があったのです。