- Blog記事一覧 -骨粗鬆症を防ごう
骨粗鬆症で骨折しやすいのは腰椎や大腿骨頚部です。
今ではかなり高齢の人にも人工骨頭等を利用した手術が行われるので、長期臥床による寝たきりやボケを心配する事はありません。
日本人の腰椎を測定した結果、女性は閉経後5~10年間に急激に骨量が減少、70~80代になると7割の人がいつ骨折してもおかしく無い状態になります。
これは閉経前は女性ホルモンが骨の吸収を抑え形成を促進し、骨を守るという役割を果たしていたからです。
一方、男性は70代後半まで大きな骨量の変化はありません。
骨粗鬆症に間しては肥満の方が痩せた人より有利といわれ、おそらく体重が重いと骨にかかる荷重が多くて骨が鍛えられるという説や、肥満細胞中のアンドロゲンが閉経後もエストロゲンに変換されるといった説が考えられています。
小柄で痩せた人は骨粗鬆症になりやすいのです。改善法は「骨代謝マーカー」の測定を行い、骨の吸収が促進しているタイプか形成が低下しているタイプかの見極めも可能になってきました。
前者ならカルシトニンやカルシウム製剤、エストロゲン等を、後者なら活性型ビタミンDや蛋白同化ホルモンをと言う使い分ける事が出来ます。
また、運動不足は大きな危険因子です。若い時から食事や運動に注意し、骨量を高めて置く事が予防となります。