マリリン・モンローはグラマラスな姿態と美しい脚を持っていました。ハイヒールを履いてヒップを突き出し、腰を左右にゆすって歩くモンロー,ウォークが人々を魅了し、これこそが女性を魅力的に魅せる歩き方だと思われている節があります。しかし魅力的な歩き方が、必ずしも人体にとって正しい歩き方とは限りません。正しい歩き方というのは、身体の動きに無駄が無く効率的で、長時間歩いても骨格や筋肉・靱帯を痛める事がありません。具体的には、上体や腰を伸ばし、膝も力を抜いて、太ももをの伸び伸びと振り出し、踵から着地し、足の裏全体を使って踵からつま先に向けて転がす様に体重移動させ、最後につま先で蹴るのです。モンローのように高いハイヒールを履いてヒップを突き出して歩けば、腰椎の前湾が強くなって骨盤が前傾姿勢になり、極めて腰痛になり易くなります。腹筋の弱い人が立ち仕事をしていると、疲れてくると腰の力が抜け、腰椎の前湾が増加して腰痛を訴えるのは良くある事です。腹筋の力が低下すると、誰でも背中を丸めお腹を突き出して、腰を左右にゆすって歩く様になるので、腹筋に力を入れて背筋を伸ばして歩く事が大切です。