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食事 - Part 3の記事一覧

天然着色料は安全か

2020.05.19 | Category: 食事

2005年統計1511種食品添加物1400品目のうち、着色料としては合成着色料が28 品目、天然着色料が90品目あります。

合成品は代表的なのが「タール色素」で、石油を原料に化学的に合成されていて、その歴史は石油製品の発達と共に約150 年あります。

天然色素は昔から梅干しを赤ジソの葉で染めたり、栗きんとんをクチナシの実で黄色くする手法はありましたが、製品として作られる様になったのは50年位前からです。

ここ25年位の間、天然着色科の使用料は増え続けてきましたが更にこの数年で急激に増加しています。

日本人は欧米人に比べ、自然な色の食品を好む傾向にありますが、一番の理由は消費者の天然指向で、合成品より天然物方が安全 だと思う意識が根強い事です。

しかし、合成着色料については製品の成分規格や使用碁準が厳しく定められていますが、天然色素科は、平成3年に初めて使用表示が義務付けられるまで規制はほとんどありませんでした。

天然物の中には本来は食用では無かった虫や植物を原料としていたり、溶剤で描出処理された物あります。

しかし「おそらく安全だろう」と言うのがその使用根拠で、動物実験等で発癌性や催奇形性の安全が確認されている物は極僅かです。

日本で使われている合成着色科の中には欧米で厳しく規制されている物も含まれているので、まだまだ問題がありますが、だから天然着色科の方が安全だとは一概に言えないのです。

三食の食事回数派の考え方

2020.05.18 | Category: 食事

名倉ドクターの一日一食のアンチエイジングが話題になっていますが、賛成意見もあれば反対意見もあります。元は化学雑誌の影響が大きいと思われます。

外国の有名な化学雑誌で一食賛成と三食の賛成との雑誌での見解相違が見られます。内容を見てもそれぞれが同一の食事内容を取っている訳では無いので並行線になります。

摂取内容が重要で国ごとの文化的、宗教的、食事風習が世界的に完全に均一に出来ない事から統計に大きなズレが生じてしまうからです。

一般論血糖値に限ってお話ししますと食事をする時、どれだけ食べるかは、視床下部にある食欲中枢でコントロールしますが、いつ食べるのかは身体の中にある体内時計で決まります。

これをコントロールするのが視交差上核です。

ここには血糖低下作用のあるホルモンのインスリンや、血糖上昇ホルモンのグルカゴンの分泌を調節して脳のエネルギー源であるプドウ糖供給を適切に行うよう調節する細胞群が存在します。

プドウ糖の一日に必要な量は安静時に成人子で160gで、脳はそのうちの120gも使いますし血液中の血糖値は約5gといわれていますが、それだけを脳のエホルギー源として利用すれば1時間で無くなってしまいます。

その為に体外から常時補給する為にも規則正しい、食事をする事が大切になってくるのです。

例えば、毎朝7時に朝食を摂る習慣のある人は毎朝6時事頃になると消化液の分泌の準備が整い、酵素活性を含む消化器関連の臓器機能も始動し、腸の蠕動連動を始め、食欲が出るリズムが出来るのです。

朝食を毎日抜く人はこの準備ができず、食欲も出ません。規則正しい、食事をする事でこの様なリズムが形成されていくのです。ところで最近では朝食を抜くことが問題になっています。

朝食は英語でブレイクファーストといい、空腹を断つという意味があり、一日の内最も長い時間断食した後の食事でこの時には脳のエネルギー源である糖質を中心にした食事が必要なのです。

更年期は食事の見直し時

2020.05.17 | Category: 食事

更年期はそれまでの食べ物の影響が表れて来る時期でもあります。それは閉経によって際だった変化が訪れる女性に限らず、男性にとっても50歳前後に身体の機能低下として自覚されてきます。

この時期は栄養状態の欠乏と過剰の二面が顕著になって来る時期でもあります。例えばこれまであるビタミンが不足気味であった場合、吸収力や貯蔵能力が落ちて血液や組織中の濃度は更に低くなります。

するとビタミンが関係していた代謝が悪くなり、はっきりした欠乏症状を呈する様になって来るのです。

また摂り過ぎていた栄養素等、それまで何とか代謝されていたものの、代謝能力が落ちる事でだぶつきが顕在化してくる様になるのです。

脂肪の代謝が悪くなったり、悪玉のLDLコレステロールの処理能力が落ちる事で体内で過剰に蓄積される様になり肥満や動脈硬化になりやすくなります。

閉経の1年以上前から不定愁訴を訴える女性は痩せ型で体力的に低下しており、B 1、B 2、E等のビタミン不足が多い事と、一方で閉経の1年以上後から症状が出る人は比較的体力があり、太り気味でコレステロール値も高く、それ以後は栄養過多の傾向になる事が観察されています。

男性の場合も、更年期を早くに迎える人はB群、C、Aなどのビタミンが低い傾向にあります。

又喫煙や飲酒等ビタミンを消耗させ易い生活をしていると共に、乳製品、野菜、果物の食べ方が少ない傾向が見られます。更年期にこれまでの食事を見直す事は以降の健康に大きく影響するのです。

香辛料の勧め

2020.05.16 | Category: 食事

昔から香辛料は、その国の風上に合わせた科理の中で生かされてきました。

香辛料は、臭い消し、香り付け、色付け等で食欲を刺激する作用があります。

更に、歴史的にはヨーロッパでは獣肉の防腐剤として、中国では薬用として、日本では殺菌剤として利用されて来ました。

現在では、これ以外にも肥満防止や抗酸化作用、あるいはリラクゼーションにも数多くの香辛料が注目されています。

この香辛料は植物の葉、果実、種子、花、蕾、樹皮、茎、根、地下茎 等をそのまま使ったり、乾燥させたり、その成分を抽出したものと定義できます。

現在世界では約300種類、日本では約100種頽の香辛料が利用されています。この中でも日本でお馴染みの物は唐がらし、ニンニク、胡椒、生姜でしょう。

いずれも食欲を増進させるばかりで無く多くの効能があります。

特にニンニクの効能は素晴らしく、初めて歴史に登場したのは古代エジプトでした。

ピラミッド建設に従事する労句者の体力維持の為に大量に用いた事が壁画に残っています。

その後世界に広まり中国の「神農本草経」にも不老長寿,強壮、強精剤として記されていますし、日本にも2000年前に伝わってきました。

正にニンニクは世界を席巻した香辛料と言えるのです。医食同源を極める事とは、この香辛料を有効利用する事であると言えます。

太らない油

2020.05.15 | Category: 食事

日清「ヘルシーリセッター」はトランス脂肪酸を含んだ物でトランス脂肪酸は虚血性心疾患を起こるリスクが高くなると指摘されています。。

海外では使用を控える様になっているが我が国では特に規制は無いだけでなく何故か厚生労働省が推進している保健機能食品の中にトランス脂肪酸食品を認可しているのが疑問である。

ダイエット効果としては中鎖脂肪酸を含んでいるからで5~12個のものを中鎖脂肪酸、12個以上の炭素数のものを長鎖脂肪酸と呼ぶ。

花王の「エコナ」ジアシリルグリセロールは一般の油(トリアシルグリセロール)はグリセリン骨格に3本の脂肪酸がエステル結合しているのに対し、ジアシルグリセロールは2本の脂肪酸がエステル結合したものです。

吸収したエネルギー量にはトリシルとは差が無いものの代謝ではトリシルとジアシルでは加水分解がより早く行われます。

逆に多くしているがオレストラと名づけられた合成食用油はアメリカのP&G社が1968年に開発し、大論争の末1996年はじめに米国政府の食品医薬局がスナック類に限り、食品添加物として認可したノーエネルギーの油です。

天然の食用油はグリセリンに脂肪酸が3個結合したトリグリセリドという形をしていますが、このオレストラは砂糖分子に脂肪酸を6~8個結合させて作られた物です。

この脂肪酸が5個以下だと人工油でも消化吸収されますが、6個以上になると消化をほとんど受けず、しかも性質は天然油とそっくりで味覚も劣らず、高温で揚げても分解・変化もしないのです。

ただ問題なのは、オレストラを摂取すると油溶性ピタミンのA・D,E・Kやカロチンの吸収が悪くなるのでピタミン欠乏症になる恐れがあります。

このためオレストラには最初から大量の油溶性ビタミンが添加されているそうです。米国人は3人に1人が肥満やそれによる生活習慣病で悩んでいますが、脂肪摂取過多の食習慣はそう簡単には変えられずこの「太らない油」による解決策が受け入れられたのです。

私達はどうやら自然の油を摂った方が良さそうです。

 

食物繊維

2020.04.16 | Category: 食事

医学の始祖ヒポクラテスの言葉に「柔らかい食品は固い便を、固い食品は柔らかい便を与える」とあり、便秘の患者に小麦ふすまを与えて改善をしたそうです。

小麦ふすまは、小麦の外皮の事で食物繊維を多く含んでいます。食物繊維は従来の栄養学で考えると何の意昧もないカスとしていましたが、最近では栄養過剰による肥満や高脂血症を予防する上で大切な第6の栄養素と言われています。

食物繊維は梢化酵素に消化されず水を沢山抱え込む性質がある為に便の容量を増やし、腸を通過する時間を短縮する作用があるので、便秘の予防に大切な栄養素です。

増えている大腸癌は、肉食中心の食生活になった為に胆汁酸を多く含んだ便の滞留時間が長くなり、それが直腸などの粘膜を刺激して癌になると言われています。

食物繊維を多く含む食べ物としては切り干し大根、ヒジキ、干し椎茸、豆類などです。指標では1日20~30g摂る事を目安としていますが、現代人は5~15gしか摂って無いそうです

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