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生活改善薬

2021.06.20 | Category: くすり

1998年以降、アメリカで開発された新しい薬が次々と日本でも発売され、話題となりました。

主なものに勃起不全改善薬のパイアグラ、発毛剤のミノキシジル(リアップ)、うつ病薬のSSRIなどがあり、これらの薬はアメリカではライフデザイン・ドラッグ(生活改善薬)と呼ばれています。

これらの薬に共通するのが、飲まなくても生命にかかわるものでは無いけれど、「生活や人生を豊かにしてくれる」働きがあります。

これらの新薬は元々アメリカの医薬品開発の最先端の研究から生まれたもので、バイアグラは心臓病の血管拡張剤として、ミノキシジルは血圧降下剤として開発されました。

思わぬ副作用の方が効果があると分かって、急きょ開発用途を変更して誕生したのです。またうつ病薬のSSRIはアメリカで爆発的人気になり、その代表的なものがプロザックです。

SSRIは日本でば99年6月に発売されましたが、アメリカのように気軽に精神科医にかからない為か、それほどの人気にはなっていません。

また低用量の経口避妊薬ピルは申請から9年たってようやく日本でも承認され、99年9月から発売されました。

そして2000年春にアルツハイマー病薬「アリセプト」が発売され、予防や進行防止に効果を上げています。

これらの薬の他にも、スイスで開発された肥満薬「ゼニカル」は、膵液の消化酵素リパーゼの働きを抑えて脂肪を7割しか吸収させないようにした画期的な薬です。


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