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靭帯骨化症

2021.06.16 | Category: 整形

頚や背中のコリがひどく、筋力低下、筋萎縮などがあり、痺れや疼痛が伴い、頚や背中の可動域が急に悪くなったら靭帯骨化を考慮していいかもしれません。

この靭帯骨化は現在のところ発生原因が不明で国の難病指定疾患になっています。

疾患名の様に靭帯が次第に骨化して行くもので、人種的には白人より黄色人種に多く発症します。

男性に多いのが後縦靭帯骨化症で、部位的には頚椎部に多く見られます。また胸椎部の後縦靭帯骨化症は中年の肥満女性に多く見られます。

また、黄色靭帯骨化症は胸椎部にしばしば見られます。

骨化した所では脊髄を圧迫する為、椎間板ヘルニアに似た痺れ、疼痛、運動麻痺、更に膀胱直腸障害等が出てきますが、一度症状が出ると、進行する頻度がかなり高く、手術が必要なる事もあります。

しかし、手術して症状が改善しても、骨化巣が厚くなったり、新たな骨化巣が出る事もあり、悪化する事もあります。

ですから随伴症状が軽い場合は、温熱療法、装具療法等の理学療法や非ステロイド系消炎鎮痛剤や筋弛緩剤、ブロック療法等で病院では対応しています。

原因不明の疾患ですが、糖尿病との合併率が高く、また肥満も関係している様です。


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