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高血圧は減塩それとも薬

2021.06.15 | Category: 遺伝子

第一染色体にあるAGT遺伝子はアンジオテンシンノーゲンという昇圧ホルモン前駆物質を作りますが、その遺伝子の235番目のアミノ酸がスレオニンであれば高血圧になりやすいT型、メチオニンであればなり難くM型と遺伝子診断をされます。

高血庄と塩分の関係からみると、T型体質の人は代謝への塩分の影響が大きく、少ない塩分でも血圧が保てる様に体内に水分と塩分を過剰に貯め込み、高血圧体質になると考えられています。

高血圧は本態性と2次性があり、90%は遺伝的素因のある本態性です。両親から遺伝子を受け継ぐと、TT型、MT型、MM型の3パターンに分かれますが、これを分析すると本態性高血圧の79%はTT型、MT型は19%、MM2%型になります。

高血圧症の医療でTT型体質は減塩が非常に効果的で、一日の塩分量は5から8グラムに抑える事です。

MM型の人には減塩ではなく薬による方法になり、MT型は減塩による効果を見ながら薬を併用する事になります。

高血圧は遺伝的素因があれば誰でも起きるものでは無く、それに食生活や日常生活等の環境因子が重なっているので、注意を払う事が大切です。


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