- Blog記事一覧 -喘息は侮れない
日本の喘息患者数は小児の5~6%、成人の3%、全国で400万人以上に昇り、毎年7000人以上が喘息発作で亡くなっています。
喘息を侮れないのは、発作で亡くなるのは重症患者だけでなく、中等症の喘息で本人も家族も大した事は無いと油断している内に、取り返しのつかない閉塞性呼吸障害に陥ってしまう危険があるからです。
特に小児の場合は親の病気の認識度が、喘息症状を軽くするか重症化させるかを分けてしまいます。
小児は大人と違ってアトピー性喘息がほとんどで、食事やダニ・ホコリ等のアレルゲンを管理することで結果が変わってきますが、きちんとした薬の使用も大切な事です。
現在は方法が大きく変わり、発作が起こってから対応するのでは無くて、積極的に予防薬を続けて行く事で気管支の状態をコントロールする方面に変わってきています。
以前は少し位苦しくてもなるべく薬を使わずに我慢するように指導していましたが、それでは気道の炎症がいつまでたっても治まらず、次第に重症化していく傾向にありました。
最新の方法では症状がまだ軽い内から、喘息コントロール薬として抗アレルギー薬と吸入性のステロイド薬を用いる事で気道の炎症を抑え続け、やがてはすべての薬を止める事を目指そうというものです。
ステロイドの吸入薬は内服とは違って、全身ではなく気管支にのみ作用する為、連用しても安全性が高いといいます。
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