- Blog記事一覧 -呼吸困難のパターンと疾患
努力呼吸、胸郭、頚部、肩部の呼吸補助筋群が働きます。また吸気時に鎖骨上窩や下部肋間の陥没がみられます。
速くて浅い呼吸
呼吸数が1分間に24回以上で浅い呼吸。-回の換気量は減少し換気効率も低下します。これらの呼吸は気道の病変では無く、肺炎等の肺実質あるいは間質病変が考えられます。
速くて深い呼吸
過換気症候詳にみられるパターンです。器質的疾患というより精神的な原因で起ります。過換気の為血液の炭酸ガスが減少し,呼吸性アルカローシスになります。
喘鳴を伴い呼気延長のみられる呼吸気道の閉塞か狭窄が起こった時にみられます。この呼吸パターンは気管支喘息では必ず起こります。
起坐呼吸
寝る姿勢で呼吸が苦しくなる為に起きて呼吸します。気管支喘息やうっ血性心不全等でみられます。
呼吸リズムの異常
脳疾患や代謝疾患等の特殊な病状の時に起こります。
1)チェーン・ストーク呼吸
浅い呼吸から深い呼吸の繰り返し、その間に無呼吸の状態が15~40秒間続きます。
心臓、肺、脳などの末期的状態にみられます。
2)ビオー呼吸
速く深い呼吸と10~30秒間の無呼吸が交互に現れます。髄膜炎などの脳脊髄膜疾患で現われます。
3)クスマウル呼吸
深いゆっくりした規則的な呼吸。尿毒症や糖尿病等で起こります。
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