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タラソテラピー(海洋療法)とは

2021.06.13 | Category: 養生法

タラソテラピーとは「タラサ:海」ギリシャ語と「テラピー:療法」フランス語からの造語で、古代バビロニアに始まりギリシャ・ローマ時代後に一旦衰退、再び17世紀に盛んになりました。

1961年にフランス厚生省が「海水や海藻や海洋性気候のテラピー効果を、改善目的に使用する自然療法」と定義し、欧州ではリハビリテーション技術を取り入れた方法及び養生法として広く知られています。

フランスを主にヨーロッパには80ケ所に昇るタラソテラピーセンターがあり、リウマチや脳疾患等の後遺症のリハビリテーションを行う病院やリハビリセンター、保養や体力向上やストレス解消‥の養生を目的として家族で利用できる健康増進センター、美顔や美容などエステティックを目的とする美容センターの3種があります。

各センターには専門医が常駐し、23種類の基本療法から各人に合った個別プログラムが組まれます。

主な療法にはプールを利用した入浴療法や運動療法、海藻や海泥に浸かったりパックする海藻・海泥療法、海産物による食事療法や日光浴・砂浴もあり、加えて理学療法・作業療法、心理・色彩・音楽・芳香等の療法が組み合わされて行われます。

環境の良い海岸に在るこれらのセンターはホテルとの併設も多く、利用者が心身共にリラックスできる様に配慮され、健康増進センターには多くの利用者が養生を目的に訪れます。

日本で行われている海洋療法は湯治の一部として行われ、汐湯湯治・汐蒸し風呂・カジメ(海藻)湯などがあり、指宿温泉の砂風呂は有名です。しかし一般にはタラソテラピーというとエステの海藻や泥パックなど美容目的との印象が強く、療法や養生に活用されていないのが現状です。


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