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今でも怖いスキルス胃がん

2021.06.13 | Category: 消化器

胃がんは早期発見、早期受診で治癒率が非常に良くなっています。

しかし定期的に胃がん検査を受けているにもかかわらず、見つかった時には既にがんが非常に大きくなっていて手遅れだったという胃がんがあります。

テレピタレントの逸見致孝さんが自分のがんを発表してわずか3ヵ月で逝った原因もこのスキルス胃がんでした。

ほかのタイプの胃がんが潰瘍形成や浸潤の形態をとって内視鏡等で発見されやすいのに比べて潰瘍形成も無く、周囲粘膜との境界もハッキリしないので見つかりにくい上に、進行や転移が非常に早いのです。30代や40代の若い人にも多いのが特徴です。

また胃がんその物は女性より男性の方が多い(10:6)のに、このスキルス胃がんに限っては女性の方が多く(10 :11)、女性ホルモンが関係しているのではないかと見られています。

欧米ではスキルス胃がんは手術しない事が多い様ですが、日本では手術と合わせて化学療法を術前にも行う等の方法が行われています。

手術ができる場合には胃全部の他にすい臓、肺臓、胆嚢、副腎、横行結腸までも切除する拡大手術が比較的に有効とされていますが、治癒率は非常に低いのが現実です。

早期発見が難しいとはいえ、胃がんの検査をするのであれば、毎年同じ場所でレントゲン写真を比較してもらって胃が縮んでいないか調べてもらう事も早期発見につながります。


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