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胃の粘膜を守る

2021.06.13 | Category: 消化器

胃の中にはPH1.5~2.0の胃酸、蛋白質を分解する消化酵素ペプシンがあります。

入の身体は蛋白質からできていますが、この物質によって胃に穴が開く事はありません。

胃粘膜上の細胞からは、胃酸などが胃粘膜の細胞に直接触れないように、防御槽の役目を果たす粘液やアルカリ(重炭酸イオン)を分泌します。

粘液層のPHを計測すると胃酸と接する粘液の上層部はPH2、粘液の底の部分はPH7とほぼ中性になっているのです。

粘液は細長い糖蛋白で立体的な厚い絨毯のようになっているので分子量の大きいペプシンは通されないのです。

しかし、この粘液も分子量の小さいアルコール、薬物等の人工物質は通してしまい、粘液が洗い流されてしまうのです。

その部分の粘膜を胃酸、ペプシンが消化し傷つけることになるのです。

胃粘膜は少しぐらい傷ついても、胃粘膜の血涙が正常であれば、血液からどんどん栄養を補給し、約3日半で全く新しい細胞に生まれ変わるといわれています。

しかしストレス、アルコール、タバコ、薬剤等によって胃粘膜の血流が低下し、それが持続的であると、胃の粘膜は荒れ、傷付きます。

胃粘膜の細胞が病的にはがれ落ち、新しく細胞が生まれ変わろうとする力も弱まってしまうのです。

その為に胃酸の働きが強くなり、痛み、むかつきといった、胃の不快な症状が発生するのです。

胃粘膜血流の低下が胃炎・胃潰瘍の始まりなのです。胃の健康のためには胃の血流を良くする生活が大切になるのです。


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