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ゴムアレルギー

2021.06.12 | Category: 免疫

アレルギーの原因となるアレルゲンは私たちの身のまわりに数多くありますが、その中でラテックスゴムによる喘息や皮膚炎などのアレルギーが問題になってきています。

ラテックスの原料である天然ゴムは、ゴム樹液を採取するのにゴムの木の幹に切り傷をつけて行われます。

これはゴムの本にとってはかなりのストレスになり、ゴム樹液は防御蛋白質といえます。

これがアレルゲンとして体に侵入しアレルギー反応を引き起こしているのです。

アメリカでの1994年の調査よると2000万人の患者がいるという報告があります。

原因として自動車タイヤの磨耗により、空気中に放出される直径10マイクロメートル以下のラテックス粒子を吸引し、それがアレルゲンになっていると考えられています。

また、医療関係者の現場で問題になっているのが、ラテックスゴムの手袋によるアレルギーです。

AIDSや肝炎などの感染症からの感染防止用として、装着が徹底されてから増加してきています。

ラテックスゴムの分子は皮膚から入ることは出来ないと言われてきましたが、表皮に傷がある状態では皮膚中に入り込むことが動物実験で明らかにされました。

主婦が洗剤などで洗うと皮膚の皮脂や角質層にある脂分を流してしまい、皮膚がカサカサになってアカギレのようになって、皮膚の防御機能が低下するとアレルゲンが中に入りこみ、アレルギーを引き起こすことがあるのです。

症状は皮膚がかゆくなり湿疹ができます。アレルギーでこわいのはアナフィラキシーショックによる呼吸不全などです。

手袋装着している医療関係者や、患者の傷口からアレルゲンが侵入してアレルギー反応がおきたら重大な問題が発生します。

そこで現在は素材の違う手袋が開発されてきています。

この患者はアボガド、リンゴ、バナナ、桃、キウイなどの果実に対してアレルギー反応を起こすことが多いことから、植物由来の共通アレルゲンが存在するのではと考えられています。


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