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日本ばかりでなく2014年に3億189万人を超えた米国でも高齢化の波は確実に押し寄せています。100才以上の長寿者の人達も2000年の時に既に7万人を越えていて、2010年には13万人、2050年にはなんと80万人になると予想されているのです。
米国は意外にも長寿国であるのです。また、100才以上の人達の健康度も日本と遜色ありません。
高齢社会への対策として国民の健康の増進のための予防医学的目標を定め、1989年以来ヘルシーピープル2000、ヘルシーピープル2010、2000から2010の目標達成率は僅か19パーセントだそうです。現在はヘルシーピープル2020とキャンペーンを張っています。
がんの死亡率は10年版目標値では、がんによる死者数を人口10万人に対し158.61人と設定。これに対し20年版では人口10万人に対し160.6人に引き上げている。
健康な体重については、10年版は、理想とされるBMI値(18.5以上25未満)の成人を成人人口の60%とかなり高い目標を掲げたが、20年版では 33.9%に設定。肥満人口が増える中、肥満人口減少率と同じく、10年版の教訓から実現可能な範囲へとかなり控えめに押さえています。
現在国民の費やす医療費は1兆ドルですが、目標達成ににより数億ドルの医療費削減を見込んでいます。
そのために栄養補助食品や抗酸化栄養素の大量摂取、習慣的な運動プログラム、ライフスタイルの改善をあげています。
このようなキャンペーンの結果、健康食品、ビタミン、ミネラルの売れ行きが飛躍的な伸びを上げています。
政府はこのキャンペーンを成功させるために栄養補助食品の安全性や効果の研究などに大学や研究所にどんどん補助金を出しているのです。
これによる健康産業を育てるというもう1つの米国の世界戦略があることも見逃せません。