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男性ホルモンテストステロンの働き

2021.06.11 | Category: ホルモン

男性を男らしくしているのは睾丸(精巣)のライディッヒ細胞から分泌されるテストステロンです。

脳の視床下部から性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRHゴナドトロピンリリーシングホルモン)が下垂体前葉に作用して性腺刺激ホルモン(LH)を分泌させ、これがライディッヒ細胞を刺激するのです。

テストステロンは母親の胎内にいる時から働き、第一次性徴を形造るよう促して、生後は思春期が訪れるまではずっと低い値のままですが、10歳を過ぎる頃から分泌が盛んになり18歳頃にピークを迎えます。

第二次性徴で声が太く低く、ひげが生え、筋骨はたくましく、生殖器が大きくなって、子供を大人の身体へと変えるのです。

やがて加齢と共にテストステロン値はゆるやかに減少していき、40歳を過ぎる頃から明らかに低下していきます。

ただ男性には女性の更年期・閉経の様な劇的なホルモンの変化が無い為に、自分が更年期にさしかかっていると気づきにくいのが一般的です。

しかしすべての女性が間違いなく45~55歳の更年期に生殖能力を失うのに、男性には70歳を過ぎてもなお若い頃と同じ位のホルモン値を維持する人もいます。

血中テストステロンはほとんどが性ステロイド結合グロブリンの形で存在していて、標的組織で活性せず、実際に作用するのはフリー(遊離)テストステロンです。

血中絶テストステロン値は60歳頃からゆるやかに減少していきますが、フリーテストステロンは20歳代をピークに年齢と共に減少し、40歳頃から急に減る事が最近知られてきました。

フリーテストステロン値が充分で無いと、過労やストレスから来る精神的な疲労力値接の引き金となって、性欲減退やED(勃起不全)等性機能障害を起こす例がしばしば見られるのです。


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