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不養生はすぐバレる

2021.03.23 | Category: 糖尿病

血糖値が非常に高ければ、それだけで糖尿病と判断できますが、そんなに血糖値が高く無い時にはブドウ糖負荷試験や糖化ヘモグロビン(HbAlc)等、いくつかの精密検査を受ける事になります。

ところがブドウ糖負荷試験は変動が激しく、1週間を隔てて再検査すると前は糖尿病だったのに2度目は境界型という結果が出たりします。

これは検査前数日の生活状態がすぐ検査結果に影響する為で、実際にはブドウ糖負荷試験だけで糖尿病と判定する事は無く、症状や身体的特徴や家族歴など考慮されます。

糖化ヘモグロビンの検査は長期間にわたる血糖値を把握する事が出来、日本ではかなり早くから導入され、研究も進んでいます。

ヘモグロビンは赤血球内の蛋白質の一種で、血糖値が高いと血中のブドウ糖と結合して糖化ヘモグロビンという化合物に変わります。

血糖値が高い期間が長ければ長いほど反応は徐々に進行して糖化ヘモグロビン値が高くなり、赤血球の寿命(約120日)が来るまで消滅しません。

糖化ヘモグロビンを調べれば、過去1~2ヶ月の血糖コントロール状態が分かります。

病院で検査を受ける数日前から食事を制限したり運動したりする人がいますが、血糖値は下げられても糖化ヘモグロビンの値を見れば生活状態は一目瞭然です。

健康な人でも総ヘモグロビン中に4.0~5.8%は存在し、6.5%を越えると合併症が増えてくるので、糖尿病の人は6.5%以下を目標に血糖コントロールを行います。


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