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老人の風邪

2021.02.27 | Category: かぜ

老人の多くは複数の病気を抱え、抵抗力も弱くなっているので、風邪にもかかりやすくなっています。

お年寄りの風邪は、熱が余り高く無く、食欲が無い、全身がだるい、ちょっと息切れがすると言った症状を訴える程度で症状が軽いように見える事があるので油断しない事です。

この時は身体の抵抗力も落ちるので、風邪ウイルスが進行して肺炎を起したり、口腔や上気道にいる常在菌が繁殖して日和見感染を誘発し肺炎へ進行したりします。

特にインフルエンザの流行時には肺炎の発生率は7~15%と言われ、インフルエンザによる電撃型肺炎を起すと発症後1~2日で死亡する事があります。

また嚥下機能の低下と共に気管入口の閉鎖機能も低下し、食物や細菌が侵入しやすくなり、これを誤嚥性肺炎と言い、老人の肺炎の10~30%を占めています。

肺炎は65歳からの死因を見ると第4位、85歳以上になれば第3位と命取りの病気になるので、老人が風邪に罹って、1週間経っても体の不調を訴えたら肺炎に注意が必要なのです。

また、老人は足腰が弱っているので絶対安静が艮く続くと風邪は治っても、足腰が立た無くなってしまい、風邪がきっかけで寝たきりにてしまう事があるので、寝たきりになら無い様にする事が大切です。


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