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腹式呼吸で血圧を下げる

2020.12.21 | Category: 高血圧

ヨーガや座禅で行う腹式呼吸法が血圧を下げる効果があります。

本感性高血圧の人に不安や緊張があると交感神経が緊張し、血圧が上昇して、呼吸も胸郭を動かす胸式呼吸が多くなってきます。

この時に深くゆっくりした腹式呼吸にすると、必要な酸素をうまく取り込こむことで、その酸素濃度を感知する頚動脈にあるレセプターから延髄にある呼吸中枢、循環中枢に情報を伝えます。

またこのゆっくりした呼吸の刺激が視床下部にも影響して、交感神経と副交感神経とのバランスが良くなり、血圧の低下や血流の改善に効果があると言われています。

腹式呼吸は、二次性の高血圧の人を除き、ストレスで高くなった血圧を正常化するのにも役立つ効果があるのです。腹式呼吸の基本は、腹をゆっくり膨らませながら、十分に息を吸い、ゆっくり腹をへこませながら息を吐き出します。

普段の生活の中で、自然にこの呼吸が出来る様になるには訓練がいりますが、慣れると、いつでも、どこでも、歩きながらでも、電車の中でも出来る様になります。

一日2回、1回5分を続ける事で、体の緊張と弛緩のリズムを作り、血圧をコントロールする事が出来るのです。医療従事者にとっては、ごく当たり前の事ではありますが、患者さんへのアドバイスとしては欠かせないものです。


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