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老人のストレス耐性

2020.11.13 | Category: 老化

人が生きて行く上でストレスの無い生活は有り得ず、精神的、肉体的、生物学的、化学的な様々なストレッサーと直面して生活しています。

肉体的にストレス耐性が有ると言うのは、例えばアルコールを飲み過ぎても悪酔いし無いなら、アルコール耐性を持っている、つまり肝細胞にアルコール分解酵素が有り代謝能力が高いと言う事です。

生物学的ストレス耐性が有るとは、ダニや寄生虫など有害な生物に対して抵抗力が有ると言う事で、化学的ストレス耐性は活性酸素やダイオキシン等、毒性が有る物に侵され難い事を示しています。

加齢と共にこれらの耐性や免疫力も弱まって来るので、高齢になるとコロナやインフルエンザ等のウイルスやO-157などの病原菌に感染しやすく、感染すれば死につながる危険性が高くなります。

高齢者のストレス耐性は青壮年期に比べると約3分の1に低下し、新しいストレッサーヘの適応力は半分以下と言われます。

ところが過去に経験した精神的ストレスに対してだけは飛び抜けて強い事が知られています。

実際には80才以上の高齢者でも、元気な時は現役で仕事がこなせる人は数多くいますが、病気になった時の予備能力がとても低いのです。

健康な若い人の各臓器は、普段2割程度しか使われておらず、8割は予備の能力として温存されていますが80才以上の高齢者になると、風邪を引いても重症化したり改善が遅かったり、予備能力の無さが問題となるのです。


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