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男性の痺れ肘部管症候群

2020.09.29 | Category: 上肢

手根管症候群が女性に多いのに対して、対照的なのが男性に多い肘部管症候群です。

手の指は正中神経だけで無く尺骨神経によっても支配されていますが、肘の内側にある肘部管を通っているこの尺骨神経が障害されると指に痺れが起こります。

丁度手機管症候群で痺れる残りの指、小指と薬指の小指側半分の部分に痺れが出ます。

しかし尺骨神経は指の筋肉のほとんどを支配してもいますので、筋肉が萎縮して手の甲の指と指の間、手の平の小指の付け根が痩せて指全体が動かしにくくなって来ます。

原因としては変形性肘関節症ですが、これは老化や肘の使い過ぎによる事が多く、重労働で肘に骨棘等が出来て尺骨神経を圧迫する様になります。

また幼い頃、肘を骨折したまま適切な処置を行わないと偽関節になり、肘から下が親指側に曲がる外反肘のままにしておいても、大人になってから肘部管症候群になりやすいのです。

肘郎管症候群でもチネル徴候がみられ、この場合は肘の内側を叩くと薬指と小指に痛みが放散します。

また人指し指に中指を重ねる事が出来無くなった場合には進行していると考えられます。

他の指と違って小指や薬指の痺れ等は、症状が進行するまで見逃しやすいので注意が必要です。


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