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眼圧と血圧似て非なるもの

2020.04.06 | Category:

眼圧と血圧は、どちらも圧が高くなると眼の疾患になります。

血圧が高くなれば眼底出血になり易い、眼圧が高くなれば緑内障が心配です。

血圧が高いと、頭や眼の奥が圧迫を受けたように感じて鈍痛が出てきます。この症状は慢性緑内障の初期症状に大変よく似ています。

そこで患者さんの中には、眼圧と血圧を同一視したり、取り違えてしまう事もある様ですが、眼圧と血圧は直接的な関係はありません。

高血圧があれば眼圧が上がる分けでは無いし、眼圧が高くても、血圧は正常な場合が多いのです。ところでこの眼圧は眼球の硬さを測定した値です。

眼圧は眼球の形を正常に保ち、歪んだりせずによく見える為にある程度の硬さが必要です。その為に房水という液が眼球の中を流れて眼球の外の血管に出ていきます。

その時出と入りの房水の量は常に一定に保たれていて、適度な眼圧になるのです。房水は血液と似た成分ですが、赤血球は無く、蛋白質が少なくてビタミンCが多い透明の液体です。

正常な眼圧は10~20ミリ水銀柱ですが、僅かですが日内変動があります。緑内障の中では、稀に眼圧が正常の人もいる様です。眼圧が30ミリ水銀柱を超えると大変危険な数値といえます。


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