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2019.11.22 | Category: 下肢

昔と比べて杖を突いている人が時に少なくなった様です。元気なお年寄りが増えたと言う事もあるでしょうが、杖イコール年寄りと言う悪いイメージがあるせいでしょう。手術後などに一時的に杖を使った人も、杖無しで歩ける事が回復のバロメーダーともみなされて、杖を手放して不自由を我慢する事も多い様です。二足歩行は人間の特徴ですが、二点で立位のパランスを取るのは実は大変な事なのです。ですから三本目の足としてもっと積極的に杖を使う事を奨励したいものです。足腰の一部に弱い部分が有るとその部分を補おうとする為、反対側に負担をかける事になります。それがまた痛める原因にもバランスを崩す原因にもなります。またどうしても狭まりがちだった活動範囲が杖をつく事により広がって結果的に健康的な日常をもたらす事にもなり,ます。更に肉体的な面だけで無く、杖を持つ事で、周りの対応が柔らかくなり、駅や商店等で若い人から急かされたりイライラされたりする事が無くなって外での生活がやり易くなったという効用の声も聞きます。体に合った杖の長さは手を真横に挙げて、正中線から手の爪先までの長さと言うのが目安です。材質も色も様々な物が出ていますので、オシャレ一の一部としても明るく三本目の足を使う事を患者さんに奨励したいものです。


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