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ストレスマネージメント

2019.10.29 | Category: 感情

北九州市の福岡教育大付属小倉小学校(483人)で、ストレスの原因を子供自身が探りながら、対応策も身に付けて行くと言う米国のストレス・マネージメント教育を授業に取り入れて成果を挙げました。“自分の心の傾向を知る事がストレスを受けた時に自分をコントロールするきっかけになる”という考えで、高学年を対象に心の傾向を調べる心理テストを実施。その答えを基に自分でグラフを作り、心のバランスの偏りをチェックします。例えば、「協調性に欠ける」と気づいた児童には「すみませんという言葉を意識的に使ってみて等のヒントを示します。2年生以上には毎学期、簡単な質問の抑鬱スクリーニングテストをしてストレス傾向の強弱を調べました。ストレス傾向が強いと出たら、担任教諭は養護教諭とも連携し、その子の「視線」「声」「身体症状」など、8つのポイントを決めて客観的な様子を観察し、-緒に遊んだり会話を交わすように心がける等、自然な関係を大切にするようにします。最初のテストで400人中約30人にストレス傾向が見られたのが、2回目では6人に減り、3回目は更に減少しました。この事は子供自身が適切なアドバイスによってストレスに対処して行く能力がある事を示しています。今まで日本の教育では、ストレスの原因を取り除く事とストレスの結果超こった出来事の事後処理しか対策がありませんでした。


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