- Blog記事一覧 -交通事故による打撲や捻挫
交通事故での打撲は、ハンドルや前方・横の窓・ドアなどに頭や手・腕・肩・身体をぶつけた際に起こります。
打撲が軽い場合には、患部に湿布を張り、包帯で圧迫固定します。
関節周囲の打撲には注意が必要です。
関節周囲の打撲が悪化した場合、関節の運動範囲が狭くなったり、関節が動かしにくくなってしまいます。
こうなりますと、最悪、関節拘縮が完全に治らないままの状態で固まってしまうこともあります。
ちょっとぶつけたけだし、などと軽く考えず、診察の際に必ず問診表に記入または口頭でお申し出て下さい。
捻挫とは、関節と関節周囲の軟骨、靭帯、腱(筋肉の一部)が痛むこと。
捻った結果として関節に許容範囲を超えた動きが与えられた為に起きる損傷です。
捻挫については以下のようなものがあります。
■腫脹(腫れ)
関節靱帯を損傷し、関節包靱帯の内面の滑膜層に炎症が起こるため腫れが発生します。通常は、徐々にこの腫れが引いていきますが、初期の処置が不十分だと腫れが慢性化し、関節の適合性低下による関節軟骨の変形を生じることもあります。
■内出血
関節包靱帯やそれを補強する側副靱帯などが部分断裂を起こすと、その部分より出血を生じ、見た目にも青黒く皮下出血斑が広がっているのが確認できます。また損傷がひどく断裂範囲が広い場合は一部の靱帯が修復されないまま萎縮して消失(変性)してしまうこともあります。
■運動痛
捻挫を生じると関節は本来の機能を失い、関節運動時に疼痛が起こります。
特に捻挫を生じたときと同じ向きに捻る(もしくは伸ばす)と強い疼痛が起こります。
■圧痛
捻挫により損傷した靱帯と一致した部分を指などで押すと痛みが起こります。これを圧痛といいます。
この圧痛箇所を触診することにより傷めた関節構成組織や部位の特定ができます。