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男性の脱毛

2021.06.19 | Category: 男と女

男性ホルモンが身体にみなぎって精力のある男性はいわゆるハゲになりやすいという俗説があります。

しかし、毛髪での男性ホルモンの役割は原則として発育を促進する働きがあるし、思春期になると髭や陰毛が生えて来るのも男性ホルモンの作用です。

この男性ホルモンは毛細血管によって毛乳頭細胞に運ばれ、酵素の働きで活性型男性ホルモンになります。

そこで細胞の核内の受容体に結びつき、DNAへ信号を送るようになると毛髪増殖因子が作られて毛髪が成長するのです。

ですから、男性ホルモンが過剰であるとハゲになるというのは間違っているのです。

活性型男性ホルモンが受容体と結び付いた時、高齢になるとなぜか毛髪の増殖因子の結合が疎外されると言う逆の現象が出て来る事が明かになったのです。

その為に、2年~7年の毛周期が短くなり。更に軟毛現象が起きて脱毛が起てしまうのです。

ですから男性ホルモンの量の問題ではなく、男性ホルモンに対する毛乳頭細胞の感受性の違いが脱毛を起こしていたのです。

この感受性の違いにより特徴的な男性型脱毛のタイプが現れるのです。

最近は芽細胞増殖因子(FGF)上皮成長因子(EGF)と言った成長因子の蛋白質因子で細胞の成長や増殖、血管新生、胚に働きかける等として化粧品の範疇から超えた医薬品的な商品が次々と出てきています。

この遺伝子を活発にする物質を植物のエキス等から見つけれていますが遺伝子研究の分野となっています。

ですので男性ホルモン自体が禿げや薄毛の原因では無いのです。


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