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学童期の起立性調節障害とは

2021.06.18 | Category: 子供

小学校高学年から思春期前後の子供の特に女児に多く見られるのが、頭痛、腹痛、立ち眩み、朝起きられ無い等の症状です。

血液等の検査をしても正常値で一般的な診察をしても原因がハッキリしません。

この様な症状はいわゆる不定愁訴ですから子供の自律神経機能失調症と診断されます。

自律神経機能失調は身体の様々な所に影響を与えますが、この時期に起こる物を起立性調節障害(OD)と呼び、一時的に脳の血液循環が悪くなる為に起こる物を指します。

朝の腹痛や起立中のめまい、冷や汗、脳貧血、頭痛、ひどい時には意識が無くなってしまう事もあります。

その原因は起立性低血圧と血管迷走性発作による物です。

いずれの場合も起立中に低血圧を生じさせますが、その原因は交感神経の活動が低下して、末梢の血管が拡張してしまう事によって起こります。

ただ、起立性低血圧の場合は起立直後に速やかに交感神経がアドレナリンを放出して血管を収縮させ血圧を維持する事が出来ない為におこります。

一方血管迷走性発作では、起立直後の交感神経活動は正常に作動するのですが、途中で突然その活動が停止してしまい血圧低下を引き起こします。

起立性調節障害は体質的に交感神経の機能が悪い子供が成り易く、性格的には内向的で引っ込み思案で、周囲に自分を合わせるいわゆる「おりこうさんタイプ」が成り易いと言われています。


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