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足の脈拍を診る

2021.06.18 | Category: 循環器

高齢の方で、脚の痺れや冷えがあり、歩くと太腿やふくらはぎが痛み、休憩すると痛みが取れる等の間欠性は跛行の症状を訴える人がいます。

この場合加齢による筋肉の衰えや座骨神経痛だけで無く、足の動脈が徐々に詰まって行く閉塞性動脈硬化症に注意する事が必要です。

歩行する為には筋肉に酸素が必要になりますが、動脈の内径が狭い為に、血液が十分に行か無いので酸素不足になり、この様な症状が現れ、休憩すると血液が供給されるので痛みが無くなるのです。

この時は関節が痛くなる事はありません。更に動脈硬化が進むと安静時も痛くなり、放置すると壊死を起こし、切断する事になりかねません。

脚の痺れ、冷え、歩くと痛いと言う症状を訴える場合には、閉塞性動脈硬化症が無いか、必ず左右の脚にある動脈の脈拍の強さを比較したり、足の色が紫や白色になっていないか、感覚麻痺が無いか等確認する事です。

方法には血管拡張薬や、抗血小板、抗凝固薬、更に悪化するとバイパス手術といった対症療法が行われます。

また血液循環を良くする運動が改善と予防にもなり、運動する事でバイパスの内径が広くなります。

痛くなるまで歩く事も大切で、痛くなったら休み、を繰り返して歩行距離を伸ばし新しいバイパスを発達させる事が大切です。


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