- Blog記事一覧 -膠原病
結合組織は臓器をつないだり、支えたりする組織ですが、結合組織が特殊に分化した軟骨組織、骨組織、血液、リンパを総称して支持組織という事もあります。
結合組織の中を血管や神経等が走っています。
この結合組織や血管壁の重要な成分を線維蛋白質(膠原線維)といいますが、この膠原線維に病変が生じたものが膠原病、つまり膠原病は結合組織の病変の総称です。
膠原病では、結合組織の中でも、特に血管を中心として炎症が起こります。
その為全身に広がりやすく、血管の炎症が起こると、一度にいくつもの臓器に病変が起きてしまいます。
また、その炎症の過程で自己免疫反応が起こる事も膠原病における臓器障害の原因になっています。
さて、膠原病には結合組織の疾患、自己免疫疾患、リウマチ性疾患の三つの顔があります。
結合組織が侵される病気自体は膠原病以外にも沢山あり、これらは結合組織疾患という範疇に含まれます。
また、正常な組織を免疫反応により攻撃してしまうという免疫の異常がみられます。
これは自己免疫と呼ばれていますが、これによって生じる病気は自己免疫疾患という範躊に含まれます。
またリウマチ性疾患は、特に関節が強く侵される全身性の結合組織の炎症性疾患であり、破壊性変形性の関節炎です。
難治性で、原因は不明であり、免疫異常の関与が大きいと考えられています。
このように、膠原病に含まれる病気にはいくつかの共通性がみられますが、一つ一つは独立した病気で、それぞれ特徴的な症状があるのです。