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白内障を予防する

2021.01.04 | Category: 病気を予防する

高齢になると眼球の水晶体が白濁して来て、視力が衰える事は誰にでも起こります。

この老人性白内障の主な原因が紫外線です。角膜を透過した外光が水晶体で屈折した際、紫外線だけ水晶体で吸収されます。

この時水晶体を構成しているレンズ蛋白質のクリスタリンは、紫外線にあたるとアミノ酸が変成して活性酸素が発生し、整然と並んでいたアミノ酸分子に乱れが生じ、光を乱反射して白濁して来るのです。

元々水晶体は透過性を保つ為に新陳代謝を行わず、酸素を運ぶ血管も無く、内部にはビタミンC等の抗酸化物質を蓄えているのですが、白内障になった水晶体では失われています。

現在、白内障による失明者は全世界で1、600万人に昇ると言われ、紫外線の弱い北欧では少なく、ネパールやチベット等高地に住む人々に多い事が分かっています。

国連環境計画の報告ではオゾン全量が1%減少すると、白内障の発生が0.6~0.8%増加するとの予測があります。視力に影響が出てきて始めて白内障に気付く人が多く、進行してからでは手術しかありません。

予防するには、紫外線を浴びない事。日傘を差したりつばの広い帽子をかぶり、キチンと紫外線を遮断するサングラスをかける事を薦めます。

不足しがちな抗酸化物質(ビタミンC・E、βカロチン、赤ワイン等に含まれるポリフェノール、緑茶に多いカテキン類)を摂取する事は、身体の他の部分の老化も防いでくれるので欠かす事は出来ません。


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