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非アルツハイマー病

2020.10.24 | Category: 老化

WHOの国際疾病分類でも痴呆をもたらす疾患は60にも及びます。その多くが血管性痴呆と神経変性痴呆です。

神経変性痴呆はほとんどがアルツハイマー病とくくられていましたが、現在は非アルツハイマー型痴呆として区別される様になってきています。

非アルツハイマー型の変性疾患の痴呆で多いのはレピー小体病で、幻覚や妄想があり認知能力は変動します。またパーキンソン症状が出る事も特徴です。

前頭葉型痴呆では判断や意欲の障害が目立ちます。初老期痴呆のピック病がこの前頭葉型痴呆のひとつで、性格変化、道徳観念が無くなると共に異常行動等を起こします。

皮質基底核変性症は上肢の片側の運動障害で始まる事が多く、四肢の協調運動障害と並んで痴呆が進みます。

この様に神経変性による痴呆症も様々ですが、同じ様な痴呆の症状が出る疾患の中には慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症、甲状腺機能低下、脱水・電解質異常、欝病、薬剤性の様に原因を医療を施す事で治癒する事も出来るので早期発見と正確な鑑別が必要なのです。

痴呆のタイプが分かれば障害のパターンが把握出来ると共に、残った機能を保つ様に働きかける事が出来ます。


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