- Blog記事一覧 -女性の痺れ手根管症候群
手が痺れる病気にも色々ありますが、女性に多いのが手根管症候群で、親指・人指し指・中指・薬指の親指側半分の、手の平側が痺れたり痛んだりします。
横手根靭帯と手根骨で囲まれた手提管には指の知覚や親指の筋肉を支配する正中神経や屈筋腱が9本も通りていますが、何らかの理由で正中神経が圧迫されて痛みや痺れが起こるものです。
最初の頃には夜間痛や知覚障害、朝方の指のこわばり等がありますが、慢性になると痺れだけが残る様になります。
進行すると親指の付け根の筋肉が細り、細かい作業が出来難くなって日常生活に支障を来す様になります。
こうした自覚症状の他に、手の平の付け根を叩くと痛みや痺れが上記の指に響いたり(チネル徴候)、両手の甲を付けて60秒押し付けて異常感覚が指に感じられる(ファレンテスト)と手根管症候群と考えられます。
手の使い過ぎによる腱鞘炎やガングリオン等によって正中神経が圧迫される他、老化による変形性関節炎、糖尿病等による神経の感受性の高まりによって発症しますが、突発性の多くは原因がハッキリしないことが多い様です。
その様な場合は両手に症状が出ます。
妊娠、出産、更年期の時期に発症する事が多く、女性は男性の5倍も発症する事から、ホルモンに関係しているのではないかと見られています。